かつら(鬘)とは、人の頭部に被せることで、頭皮を隠したり、髪型を変えたりする目的で用いられる、人工的な髪の毛の類。俗にヅラ(もしくはズラ)とも呼ばれる。

薄毛の5大原因とは

 薄毛の原因は、「脱毛」「成長期に停止」「休止期に脱落」「ホルモンバランス」「角栓様物質」の5つが代表的なものです。

1.脱毛
 ポニーテールやヘアピンの使用などにより、髪を強く引っ張り続けると、頭皮内部の毛細血管が破損してしまうことがあります。これが原因で髪が抜け落ちてしまうのが、牽引性脱毛症です。また、髪の構造や根元(棍毛)に異常がある場合も脱毛につながります。髪や頭皮に悪影響を及ぼすラウリル硫酸が入ったシャンプーや酸性のブリーチの使用なども原因のひとつです。

2.成長期に停止
 1つの毛母細胞が盛んに1本の髪を生成し続ける期間を、「成長期」と呼びます。通常3年から7年の間続きますが、薬物の投与、X線照射、過度なダイエットによる栄養不良などにより、髪の成長が停止してしまうことがあります。毛母細胞の活動が完全に停止する前に、育毛剤などで早目にケアしましょう。

3.休止期に脱落
 毛母細胞の活動が完全に止まると、「休止期」を迎えます。休止期に入ると、約3カ月で、髪は自然に抜け落ちます。その後、毛母細胞はまた活動を再開するのですが、この休止期に、ストレスや外傷、発熱などがあると、活動を再開しないままになることがあります。円形脱毛症が一例です。休止期に髪が抜けるのは毛髪のサイクルとしては正常な状態なので、原因が解明できれば元に戻ります。

4.ホルモンバランス
 一般的に、女性は50歳ごろから更年期に入り、女性ホルモンの分泌が少なくなり、男性ホルモンの分泌が増えてきます。その影響で薄毛になる傾向があります。また、若い女性でも、分娩後や避妊薬の使用によりホルモンバランスが崩れ、一時的に薄毛になることがあります。ホルモンバランスが正常になれば、正常になります。

5.角栓様物質
 頭皮の研究を重ねてきた結果、角栓様物質(かくせんようぶっしつ)の存在が明らかになりました。角栓様物質とは、毛穴の中の古い角質が皮脂と混ざり合ってできる大きな塊のことで、毛穴につまって髪の毛の成長を妨げている物質です。専門のサロンなどでこれを取り除くことが大切です。

脱毛症の類型

 男性型脱毛症と脂漏性脱毛症、老人性脱毛症、円形脱毛症、制癌剤の投与などが原因の薬物脱毛症、瘢痕性脱毛症、出産後に起こる産後脱毛症がある。また、精神疾患の抜毛症がある。

男性型脱毛症

 男性の大半は加齢と共に多少なりとも前頭部と頭頂部の毛量が減少していく。そのため、これは正常な生理的現象であるとし、病気としては扱われない。後述するような医学的対処も行われているが、医薬品は生活改善薬の一種であり、外科的手法は美容外科手術の一種である。病気の治療ではないので健康保険は適用されない。
 皮膚内の毛髪の形成部分に酵素5α-リダクターゼの働きによって男性ホルモンである「テストステロン」から生成された「ジヒドロ・テストステロン」という物質が作用し、毛髪の成長を妨げた結果としてうぶ毛しか形成されなくなることによって起こるものといわれている。
 毛髪自体が消滅しているわけではない。人類の頭髪がなぜこのような特徴を持つのかは明らかにされていない。男性型脱毛症が始まる年齢は人によってまちまちであり、早ければ10代後半から始まることもある。
 20代までに始まる男性型脱毛症は若年性脱毛症として区別することがある。また、近年女性にも男性型脱毛症を発症する人が増えてきた。女性の男性型脱毛症は頭頂部を中心に広い範囲が薄くなるもので、一般的な男性型脱毛症とは薄くなりかたは違うが、メカニズムは同じものである。
 日本や韓国では、若ハゲは昔から軽蔑される風潮がある。特に近年はカツラ業界や育毛剤業界が盛んにテレビコマーシャルを流しており、若年性脱毛症を深刻な悩みの原因とする若い男性は多い。そのように人の劣等感を煽り立てて商売をするいわゆるコンプレックス産業のあり方を疑問視する声もある。

老人性脱毛症

 人間は60歳を超えると、性差にかかわりなく髪の毛を含む体毛が薄くなっていく。これを老人性脱毛症といい、男性型脱毛症と異なり頭部全体(さらには全身)にわたって毛の減少がある。進行には個人差があり、男性型脱毛症を併発することが多い。

脱毛症への対処

 脱毛症、特に男性型脱毛症は病気ではないため、対処するか否かは本人の嗜好次第である。もし脱毛症が悩みとなり、二次的に重篤な影響を及ぼす可能性がある場合には、何らかの方法で対処するのも一つの選択肢ではある。

 その場合、悩みを解決するために最適な方法は何かという観点から対処法を選択することが望ましい。

剃髪

 いわゆるスキンヘッド。中途半端に毛髪が残るから悩むのだと考え、完全に毛髪を剃り落としてしまう。一番シンプルで費用がかからず、他の方法のような二次的な難点が一切無い。
 脱毛症の問題が見た目よりもむしろ本人の精神面にあることを思えば究極の解決方法とも言える。一方で

●頭の形が不格好だったり、頭皮に傷がある人はやりにくい
●頭部を保護する毛髪がなくなるので、頭皮を傷つけやすくなり、冬場は寒い
●暴力の象徴と見る地域があり(やくざやネオナチなど)、非難の目で見られることもある

といった問題点もある。

鬘による対応

 かつらは、人工毛または人毛によりヘアスタイルを作って、頭部に着用する器具のことである。脱毛症の見た目の改善には絶大な威力を発揮し、全禿げの場合は唯一の対処手段であるが、以下のような問題がある。

●メンテナンスに多大な費用がかかる
 以下の理由により、かつらの維持費用は年間50万円程度と言われている。
  ・かつらはオーダーメイドであるため、一つの製作に数十万円の費用がかかる。
  ・かつらは磨耗するものである。通常、磨耗を防ぐため2個以上製作して交換しながら使用する。
  ・磨耗が進むと、残っている髪の毛と整合が取れなくなるため、作り直す必要がある。そのため、かつらの寿命は2年間と言われている。
  ・かつらの毛は伸びないが、残っている髪の毛は伸びる。そのためかつらとの整合が取れなくなるため、一般の理髪店より高額な専門の理髪店で整髪をする必要がある。


●かつら自体が悩みになる
 かつらにより見た目は改善されるが、かつらをしていることがバレるのではないかという別の悩みを抱え込むことになる。

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