1位 抗疲労トクホ

07年中には疲労回復をうたう特定保健用食品が登場し、ドリンク剤や飲料の市場を席巻。ほかのあらゆる製品・サービスも根拠のある掬就労に向かう

「疲労回復」効果をうたうキラートクホがついに登場あらゆる商品が“根拠のある”坑疲労に向かう

 07年は一抗疲労元年」--。   
そう言い切れるほど、07年は、疲労やストレスに関連する製品・サービスが激変する一年になる。   
 その最も大きなトピックとなりそうなのが、07年末に登場すると予測される「抗疲労トクホ」だ。これは、疲労回復効果のある特定保健用食品を意味する。
 血圧や血糖値、コレステロール、体脂肪などにアプローチしたトクホは数多くあるが、疲労回復効果が認められた商品は一つもなかった。
 この抗疲労トクホを目指して、大手メーカーが参加する「疲労プロジェクト」が今、進行している。大正製薬、花王、アサヒビール、伊藤園、コカ・コ-ラ……。製薬、食品、飲料など、それぞれのジャンルのりーディング企業が名を連ね、豪華な顔ぶれとなっている。

 「参加メーカーから提出された成分を中心に検討しており、07年春に申請する見込み。有力候補は6成分」(疲労プロジェクトの責任者である総合医科学研究所・梶本修身取締役)という。
 07年甲に発売されるのは、4商品程度とみられる。参加メーカーの顔ぶれからすると、ドリンク剤やサプリメント、飲料がその候補だろう。
 なかでも、最も期待が高いのは、ドリンク剤だ。現在、各製薬メーカーが販売するドリンク剤がうたうのは、あくまで肉体疲労時の栄養補給や滋養強壮。「既存のドリンク剤で疲労回復効果のエビデンス(根拠)を示したものはほとんどない」(文部科学省の疲労研究班の代表を務め、疲労プロジェクトにも参加する大阪市立大学大学院医学研究科・渡辺恭良教授)。
 抗疲労トクホが発売されれば、今あるドリンク剤は駆逐されるのか。「既存のドリンク剤ブランドのトクホ版というような形で、既存商品とトクホ商品は併存していくのでは」というのが多くの関係者の見方だ。99年の販売規制緩和で市場が拡大して以降、大きな話題がないドリンク剤市場の起爆剤になる可能性は十分といえる。
 清涼飲料やサプリメントからも商品が出てくれば、商品ジャンルを超えて、「抗疲労トクホ」という新カテゴリーが形成されることは間違いない。これまでに抗疲労を正面からうたった商品がなく、資金力のある大手メーカーが商品化しそうな点など、ヒットが期待できる条件も兼ね備えている。

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