論理障害
論理障害(ろんりしょうがい)とは、データ障害のうち、機器自体は故障していないにもかかわらず、内部の電磁的記録に障害が発生したもの。
具体的には、ファイルシステムの損傷や、OSの不具合、誤操作によるファイル削除などが該当する。ハードディスクドライブの論理障害は、「論理的な障害」「ソフトウェア障害」などと呼ばれる場合もある。また、OSのファイルが消失したり、損傷しているためにコンピューターを起動できなくなった場合、ウィルスに感染してPCがクラッシュしたケース、また誤ってファイルやフォルダを削除してしまったケースも、論理障害に該当する。
マスターブートレコード、パーティションテーブルやブートセクタなどが、突発的なエラーや誤操作によって損傷を受けた場合、パーティションが認識されなくなったり、OSが起動できなくなることもある。
また、ファイルの管理領域であるマスターファイルテーブルやファイルアロケーションテーブルが、突発的なエラーなどによって損傷を受けた場合、ファイルにアクセスできなくなるなどの不具合が生じる。
論理的な障害の復旧の可能性は、発生した不具合や実施した誤操作の内容、OSおよびファイルシステムの種類、そして障害発生後実施した処置に左右される。特に、障害発生後に実施した措置によっては、データ復旧の可能性が完全に失われてしまう場合もある。
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