ちりとてちん (朝ドラ)
『ちりとてちん』は、2007年10月1日から放送されているNHK朝の連続テレビ小説である。NHK大阪放送局制作で、シリーズ通算77作目、大阪制作の作品では通算31作目である。全151回。
脚本は藤本有紀。舞台は福井県及び大阪府。ヒロイン役はオーディションにより選ばれた貫地谷しほりである。
「ちりとてちん」は三味線の旋律の擬音語、また上方落語の演目の一つである (江戸落語では「酢豆腐」という名で演じられている)。
主人公の和田喜代美は、9歳の時に、福井県小浜市へ引っ越してきた。喜代美は、無口で真面目な出戻り若狭塗り箸職人の父・正典(松重豊)と楽観的な母・糸子(和久井映見)をはじめ、祖父・正太郎(米倉斉加年)と祖母・小梅(江波杏子)、それに弟・正平(橋本淳)や叔父・小次郎(京本政樹)など、大勢の家族に囲まれて育った。
その9年後、喜代美(貫地谷しほり)は高校卒業を間近に控えていた。 同い年で同姓同名の親友・和田清海(佐藤めぐみ)が、才色兼備で誰からも好かれるのに対して、悲観的で将来の夢も展望も全く開けない喜代美は、清海に劣等感を感じてしまうのであった。
そんな状況を打ち破るため、高校卒業後、喜代美は大阪へ飛び出した。その地で、思いがけず出会ったのは、人を笑わせる仕事、落語家であった。祖父の言葉を胸に、喜代美は、希代の天才落語家・徒然亭草若(渡瀬恒彦)に弟子入りするのだが…。