適度の飲酒は血糖値抑える
「糖尿病だからといってお酒をあきらめる必要はありません。飲み方さえ気をつければ、むしろお酒は積極的に飲んだ方がいい」 こんな仰天アドバイスをするのは欧米の糖尿病治療事情に詳しい糖尿病専門医で、「エージーイー牧田クリニック」院長の牧田善二氏。
「お酒はカロリーが高く血糖値を上げるためNGというのが日本では常識ですが、欧米では炭水化物を多く含まない限り、血糖値は上がらないとされている。むしろ、適度の飲酒は血糖値を抑えるとして奨励されているのです」 では、お酒の飲み方なら糖尿病患者にプラスにのか?牧田院長に聞いた。
大手金融機関に勤めるAさんは酒好き。
5年前に都内の有名病院で糖尿病と宣告され、「お酒は高カロリーで血糖値を上げるのでやめてください。どうしても飲みたければ、その分だけ食事の量を減らしなさい」と指導された。
接待などでどうしてもお酒を飲まなければならない日は、食事を減らし、つまみにも箸をつけなかったが、翌朝は頭痛や脱力感に悩まされたという。