それでは、なぜTOEICではリスニングの方がリーディングよりも平均点が高くなっているのでしょうか?
TOEIC運営委員会によれば、1979年にTOEICが日本で開始された際には、リーディングとリスニングの平均点がほぼ同じになるようにスコア基準を作成したと言います。現在でも引き続き当時と同じスコア基準を使用していますが、近年の日本人受験者の傾向として、リスニング・セクションの得点の方がリーディングよりも高い受験者が多くなってきたそうです。そのために、日本人のTOEICスコアではリスニング・セクションの方がリーディングよりも平均点が高くなってきたというわけです。
「リスニングの方が平均点が高いというのは、なんだか判りにくい。リスニングとリーディングの平均点が同じくらいになるように、スコアを調整すればいいのでは?」という意見が出てくるかもしれませんが、TOEICの場合はそういうわけにもいきません。
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