地デジ接続事例
現在のアナログ放送テレビは、2011年7月終了です。
■UHFアンテナは現在使用中のもので見ることができる?
UHFアンテナとは12CH以上の放送を見るのに必要なアンテナだと皆さんご存知だと思います。地方の放送はほとんどがUHF放送です。
実はここに問題が潜んでいるのです。地上デジタル放送をその性能通りきれいに受信するには、ある程度以上の受信レベル(感度)がないと、「受信できません」と、テレビ画面に表示され真っ暗になります。
今UHFアナログ放送が受信できているから地上デジタル放送に変えるときれいに映るとは限らないのです。
ちょっと難しくなりますが、一般的なUHFアンテナは別名八木アンテナとも言います。日本人の八木さんが発明されたものです。魚の骨が直角に交差したものと似ています。

UHFアンテナ 25素子
受信レベル(感度)を上げるにはどうするかと言いますと、この魚の骨の数を増やしたりアンテナの水平部分の放送局と反対側に反射板を着けたりします。現在でも放送局から遠い所や山間の家で見ることが出来ますが、都会はこの骨の数が少ないアンテナが多いのです。
更に、受信レベル(感度)に影響するものとして、古くなったUHFアンテナはアンテナとアンテナケーブルとの接合個所が腐食していたり、アンテナケーブル内に雨水が入り導線部分が腐食していたりします。これで受信レベル(感度)が悪化しています。
私の住居は、都心から20Km以内の12階建てのマンションですが、地上デジタルテレビ放送対応のテレビを昨年11月に購入しました。
ところがアナログUHF放送はきれいに受信できるのに、地上デジタルテレビ放送は映ったり映らなかったりし壁からテレビまでのアンテナケーブルを少し動かすだけで同様の現象がでたりしました。テレビのアンテナ設定画面で受信レベル(感度)が、不足している事もわかっていました。
私は無線の経験もある為、アンテナブースター(受信レベルを増幅させる装置 数千円)を購入し接続してみましたが効果はありませんでした。
現在は問題なくきれいな画面を楽しんでいます。
どう対応したのでしょうか?。
簡単でした。
私はマンション住まいで、築10年以上経過していた為に共同受信のUHFアンテナが、前に説明したように腐食、劣化していたのです。受信感度の良いアンテナと交換し各部屋の接続コネクタも全部交換(208所帯 x n個)しました。(かなりの費用をかけて)
■放送局から近いからきれいに映るとは限りません!
UHFの電波は、地上アナログ放送より周波数が高いので直進性が強くなり、放送局(電波塔)との間に電波をさえぎる建物がある家のアンテナでは、受信レベルが悪くなり映りにくくなります。都会ほど影響を受けやすくなります。
ある説明書では、屋根裏のアンテナでも受信できます。 と書かれていますが、送信所に近い所や送信所と見晴らしの良い場所の家は、説明通りに映るかも知れません。
■室内のアンテナケーブルの蛸足配線をやめる!
壁のアンテナ接続栓からテレビやVTR装置への接続は、必ずアンテナ分岐装置で分岐して接続する必要があります

2分配器
それも高性能の分岐装置がベターです。UHF電波は地上アナログ放送より周波数が高いので、電波が減衰して分岐装置が受信しベルの悪化の原因にもなります。
アンテナケーブルもUHF専用のケーブルを使用します。 間違ってもVHFケーブルを使用しないように!!
■アンテナ工事業者選定に注意を!
注意、今後アンテナ工事の斡旋や売り込みが増えると想定されます。工事品質の悪い詐欺紛いの売り込みには、充分な注意が必要です。
■全国の約15%の地域はデジタルを見られない!
正式には発表されていませんが、2011年7月アナログ終了時点のデジタル放送が見れる地域は、約85%と予測されています。
残りの15%地域はテレビが見られなくなると言うことです。
以上のように地上デジタル放送受信は、本体テレビと同様にUHFアンテナが重要な設備となると同時にある程度の知識もひつようです。トラブルのないきれいな画面を楽しみたいと思うなら現在のUHFアンテナを交換する覚悟が必要です。
それも性能の良いアンテナと交換するのがきれいな画面を楽しむこつです。
ここをチェック
①電波はきているか
地デジコールセンターやデジタル放送推進協議会のホームページで確認。視聴可能地域でも地形や建物で映らないこともあり、近くの電器店などへ相談。
②地デジに対応するテレビやDVD Iレコーダー、チューナーがあるか
③アンテナかCATVか
●UHFアンテナの場合、従来の電波方向と同じならOK、方向が進ったら調整
●VHFアンテナの場合、UHFアンテナに交換
●CATVの場合、パススルー方式ならそのままOK(「周波数変換パススルー」は対応する受信機を)、トランスモジュレーション方式なら専用機器が必要
*方式はCATVへ問い合わせを
④電波を増幅する機械やケーブル交換などが必要なケースも。
ケーブルを交換し電波ロスを減らす
さいたま市の会社員、片岡義雄さん(46)は昨夏、地デジ化に挑戦した。技術職で日曜大工が趣味。FMアンテナとケーブルを自分で取り付けた経験があり、「自信があった」という。
6月中旬。家のアンテナで大丈夫か量販店に相談するが、店により「映る」と言ったり「わからない」と言ったり。総務省の地デジコールセンターに問い合わせると、「アンテナの受信角度30度に東京タワーが入れば受信可能」との答え。地図に線を引き確認した。
6月下旬。アナログテレビはそのままで、地デジチューナー付きDVDレコーダーを量販店で購入した。
接続したが、地デジはー局しか映らない。居間のテレビ画面の「アンテナレベルの確認」を子どもに見てもらい、携帯電話で話しながら屋根の上のアンテナの向きを調整。最大でも感度のレベルは45程度(説明書では60以上で視聴可能)。
7月上旬。量販店で高性能アンテナに買い替えるが2局が映らず。買った店に相談すると「特殊技術で分からない」。地デジコールセンターは「アンテナを高く」、別の店は「専用アンテナにしたら」と言う。
あきらめかけた時、インターネットで、テレビ用にしていたケーブルは電波の減衰が大きく「地デジには不向き」とあるのを発見。
他で使っていた太いケーブルにつなぎ変えると、どの局も映った。電波を増幅するブースターを買うか悩んでいたが不要になり、約5万円のレコーダーのほか、費用は5千円ほどですんだが、ここまで2週間以上。
片岡さんは「相談機関や販売店が情報共有しておらず、総合的に相談する湯がないと感じた」という。
受信レベル、一定以下だと視聴困難(地域で大きく異なる)
電機メーカーで電波関係の仕事をしていた横浜市の松代寿治さん(72)は、一昨年にテレビを買い替えた。アンテナを少し調整するだけで映ると思っていたが、うまくいかなかった。
アンテナを高性能にし、障害物の少ない中継放送所に向け、解決した。アナログ電波は山を越えていたが、障害物による減衰が大きい地デジの電波は届かなかったらしい。
総務省によると、受信状況が悪いなりに映ったアナログと違い、一定レベル以下だと、画像がモザイク状になる「ブロックノイズ」が出たり真っ黒になり全く映らなくなったりする。風雨やアンテナが少しずれても映らなくなることも。
また、電波が来る方向が変われば、アンテナの再調整が必要になる。「販売店は、地域に即した知識と細かなケアが大切になるのでは」と松代さん。
地デジ相談が増えたという60代の静岡県の電器店主は、テレビを設置した量販店が「近くの電器店に調整ATV)に関して、「地デジ化でテレビが見られなくなるから」と不安をあおる勧誘トラブルが増えた。
家電小売業者でつくる全国電機商業組合連合会は、電器店で地デジテレビなどデジタル機器の相談を受け付ける「デジタル110番」を始めた。東京都内では昨秋から、研修を受けた登録店にのぽりをたて対応している。
関山一郎・消費者啓発本部長は「メーカーや販売店は、売るだけでなく設置まで責任を持つべき。自治会単位で講習会を開くなど、行政を巻き込んだ効果的な取り組みも必要だと思います」と話す。
総務省「個々の努力で解決して」
地デジ放送について、読者からは困った事例が数多く寄せられている。総務省や放送事業者、電器店に相談しても解決せず、見られないまま年月がたっているとの声もあった。総務省は「基本的には個々で努力してほしい。地デジコールセンターに寄せてくれれば、難視聴対策のデータにしたい」と話す。
マンションなどの共同アンテナは、住民全体で改修の努力をしてほしいとする。だが、日本CATV技術協会は「大家が高齢の湯合、理解を得られないことが多い。周知不足を感じる」という。
また、CATV各社は多チヤンネルのCS放送とセット契約を前提にしていたり、地デジ分のみ「維持費」としたり契約の仕方はまちまちだ。地域によってはCATVを選べないこともあるが、総務省は「各社の経営判断」とする。
我が家の「困った」
●マンションのアンテナでは安定して受信できないのに管理会社に理解してもらえず。結局ベランダにアンテナを立てた。(福岡県会社員43歳)
●80歳過ぎの両親はテレビ購入時に「アンテナ不要」の言葉でCATVと契約。何チヤンネルもあるCS放送込みで年6万円にもなる視聴料を払っていることが発覚。CSは全く見ていなかった。解約してアンテナを立て、数万円ですんだ。(神奈川県主婦53歳)
●視聴可能地域と電器店が言うのでアンテナ交換したが映らず。店と国で説明が違い、地元放送局に聞くと中継局ができる08年によくなるだろうとあいまいな回答。映らないアンテナ工事に8万円。300び先の家では隣同士で映ったり映らなかったり。(神戸市自営業48歳)
問い合わせ先
●放送全般について=総務省地上デジタルテレビジョン放送受信相談センター(地デジコールセンター) 0570-07-0101
●集合住宅の共同アンテナや電波障害施設のデジタル化相談など=日本CATV技術協会 0120-774-673
朝日新聞 2008年1月23日掲載より
地上デジタル放送推進協会
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