加入権の価値が激減中
施設設置負担金、一般に電話加入権と呼ばれるもの(以下「加入権」)は、NTTの加入電話(固定電話)を新設する際に必ず必要でした。
ついこの前まで72,000円(税込75,600円)していた加入権ですが、平成17年3月より半分の36,000円(税込37,800円)に値下げされました。
実は、加入権は以前から中古品が巷で取引されていました。加入権は税制上も資産として認められていたものなのにNTTが買い戻しをしてこなかったため、巷で取引がされていたのです。
当然中古ということで、定価よりも格安で取引されていたのですが、今後徐々に資産価値を0にしていくことが決まった今、中古加入権の価格も下落の一途をたどっています。記事執筆時では、1万円前後で中古加入権が取引されています。
どうしても加入権が欲しいというのであれば、中古加入権を購入するのも手でしょう。
加入権不要の直収電話
近い将来価値がゼロになるとわかっているものを購入するほどばからしいこともありません。実は、世の中には加入権が不要の固定電話サービスがいくつかあります。
そのひとつが「直収電話」と呼ばれるサービスです。(直収電話についての詳細はガイド記事『NTTより安い!? 直収電話って何?』をご覧下さい。)
直収電話と呼ばれるサービスは、KDDIの「メタルプラス」、日本テレコムの「おとくライン」、平成電電の「CHOKKA」(チョッカ)があります。
これらの電話サービスに加入して電話を新設した場合、加入権は一切不要です。もちろん、NTTと同じく普通の電話番号(0AB~J番号)も付与されます。
加入権不要でNTTの電話を引く
直収電話ではなく、NTTの加入電話を加入権なしで新設することもできます。「加入電話ライトプラン」という商品を申し込めば、加入権なしで電話がひけるのです。2002年2月からこのサービスは開始されておりガイド記事でも紹介していました。
加入電話ライトプランは、加入権が必要な加入電話と比べ、基本料金が高めです。しかし、加入権の値下げの影響で、基本料金も月に390円(税別)安くなり、かなり使いやすくなりました。
加入電話、加入電話ライトプランの基本料金が現行と仮定すれば、中古加入権(10,000円・税別で購入と仮定)購入の場合は26ヶ月(2年2ヶ月)以内、定価購入(36,000円・税別)の場合は、93ヶ月(7年9ヶ月)以内に解約するならば、加入電話ライトプランの方がお得になる計算です。
しかし、今後も加入権の価格を値下げするにつれ、加入電話ライトプランの基本料金も値下げされるものと思われます。そうなれば、今後5年以内に加入権の価値が無くなるのと同時に、加入電話ライトプランの基本料金も加入電話のそれと同額になることが予想されます。
以上のことから、これからNTTの加入電話を新設するならば、加入電話ライトプランにしたほうがお得と言えるかもしれません。固定電話を新設する際には、これらも選択肢に入れ、お得な方法で電話を引きましょう!
加入権はNTTで買うと37,800円
ADSLを引くための必須条件である、固定電話回線。NTTの固定電話を引くためには、電話加入権を購入する従来のタイプ(加入電話)と、電話加入権の購入が不要なタイプ(加入電話ライト)があります。
加入権不要な加入電話ライトは基本料金が割高になっています。電話加入権が安くなった今、購入すべきなのでしょうか?
少し前まで、電話加入権(施設設置負担金)はNTTで75,600円(税別72,000円)で売られていました。2005年3月1日から電話加入権は値下げされ37,800円(税別36,000円)になったため、NTTで電話加入権を買うと37,800円かかります。
巷では3000円前後で売られている
電話加入権は、要らなくなった場合NTTで引き取ってくれません。解約してしまうと、電話加入権も消滅してしまい全くの無駄になってしまうため、通常は「休止」扱いにしておきます。巷で売られている格安電話加入権は、言ってみれば中古品で、以前誰かが使っていて休止したものがほとんどです。
電話加入権の値下げに伴い、中古の市場価格も下落の一方を辿り、現在は安いところでは3,000円前後で購入できるようです。