医療保険・ガン保険は高くなる!?
医療保障・ガン保障の商品については、現在、終身タイプの保険が主流です。平均寿命が延びれば、契約者全体では入院したりガンになったりするリスクが高くなるので、保険会社側からすれば、より多くの保険料を集めなければなりません。
ガン保険の最大手が公表した数値や、業界内の推測を考え合わせると、医療保険・ガン保険の保険料は以下のように変わると考えられます。
●終身払い終身の医療保険は、ほぼ現行どおり据え置き
●短期払い終身(60歳払い済みの終身保障など)は、やや引き上げ
●ガン保険は引き上げ(A社は10%前後の引き上げ)
予定死亡率の変更は、保険料を引き上げる要因になりますが、入院日数の短縮化などの引き下げ要因もあるため、医療保険の保険料引き上げは、それほどでもないようです。ただし、一定年齢までに保険料を払い終えて終身保障を確保する「短期払い終身タイプ」の場合は、実質的に保障期間が長くなることから保険料は高くなります。
ガン保険については、医療技術の発達が保険料引き上げの要因にもなっていると考えられます。ガンでの入院日数も短期化、もしくは通院のみでの治療も行われるようになってきましたが、ガンを発見する診療技術が高くなったことにより、ガン治療後の生存率が高くなってきました。
それゆえに、ガンが再発することで結果的に支払金額が多くなるリスクが高くなったことや、ガン診断給付金の複数回払い(「ガンに備える生命保険2」参照)の支払金額が多くなることも予想されます。ガンが克服できる病気になりつつあることから、保険金・給付金の支払い金額が増え、結果的に保険料が高くなるということになります。
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