国内生保の保険の中身
前回は既に加入している保険はまずは考えずに自分にとって必要な保険を考えなければいけないとお話しました。とはいっても、やはり気になるのが、加入中の保険です。
今の保険が良い保険ならそのまま続けてもいいんじゃないか?そんなふうに考える方も多いことでしょう。そんな人の為に現在国内生保に加入している人限定で傾向と対策をお伝えします。
保険期間
保険料を決める大きな要因と言えば保険期間です。保険期間が長ければ保険料は高くなりますが、国内生保の保険期間は殆どが10年か15年です。10年以上前の保険は200万から300万円の終身保険が付いていたのですが、現在は定期保険のみの契約が多いです。
10年から15年の定期保険は保障期間が短いので、更新しないと保障がなくなってしまいます。だから更新します。だから更新型といいます。そして貯蓄性はほぼ0。全て掛け捨てです。辞めても一銭も戻りません。そして、更新がくれば保険料はそのときの年齢によって再計算されますから、保険料は跳ね上がります。更新時において、同じ会社で継続するのだから保険料が安くなるのではと言う期待をしそうですが、それは全くないと考えてよいでしょう。保険料は容赦なく上がります。
保険料が上がっても更新した人でも概ね60歳から65歳で更新はストップします。以降の保険が確実になくなります。
特約
国内生保に加入中の人の保険証券をみると、まあ、どれも見事に特約がたくさんくっついています。特約は色々な目的のものがあります。災害死亡割増といって病気以外の死亡に限って保険金を上乗せする特約。成人病による入院に限って入院給付金を上乗せする特約。三大疾病一時金特約といってがん、心筋梗塞、脳卒中で入院したら一時金を払う特約など、色々な種類がありますが、結局のところ、特約は保険です。特約が沢山付いている保険は、それだけ沢山の保険に加入していると考えてください。
当然、特約一つ一つに保険料がかかっています。特約を増やせば保険料が増えるのです。いかがですか?無料の特約などないのです。そして、いっぺんに沢山特約をつけたからと言って安いわけではありません。もし、今の保険が特約が沢山付いていてもなお、保険料が安いと感じると言うことは、単に保険期間が短いからにすぎません。更新時に保険料は上がります。
あなたに必要な保険は、亡くなったときと入院した際に支払われる保険ではないのでしょうか?まあ、お金のかかるトッピングが必要であれば、問題はないでしょう。
終身保険
冒頭でもお話しましたが、最近の国内生保の保険は、アカウント型とか自由設計型とか、以前の定期保険特約付き終身保険と違った名称で一見貯蓄性が大きいような名称のものが見受けられますが、中身は単なる特約てんこ盛りの定期保険です。高い保険料を払えば、積立部分と呼ばれる貯金ができるので、これが貯まると高齢時に終身保険を買えますよ、となっていますが、結果としては貯金分だけ保険料が高くなるので、積立部分にお金を貯めているという人は見たことがありません。(多分私の知らないところには居るともいますが私は会ったことがありません)
したがって、終身保険はなく、おそらく60歳か65歳で保障はなくなってしまうでしょう。
この年齢で保障が終わってしまうと、困るのは死亡時の経費です。お葬式代、お墓、なくなる前の入院費用。などなどこれらには家族だけの密葬でなければ少なくとも300万円から500万円以上掛かるでしょう。生命保険がなければ、貯金がなければこれらの費用はまかなえません。確実に必要な費用です。
更新型
更新型の保険が殆どというお話をしました。いや国内生保の場合、単品を自分で「終身保険に入ります」とか「個人年金にします」と言わないで、外交員の勧めるものに入ったら、間違いなく更新型の多数の特約が付いた定期保険です。
何度も言いますが更新型は今は保険料が安いかもしれませんが、必ず保険料は上がります。
夫婦まとめての加入
よく聞く質問ですが、夫婦まとめて入ったほうが安いのでは?と。これは否です。保険会社によっては、夫婦まとめてはいると、だんなさんが亡くなると奥さんの保障まで消えてしまうものも多いです。
これでは、奥さんに死亡保障が必要な時期に保障がなくなってしまいます。夫婦は別々に入った方が良いとは思いませんか。
転換
保険の更新時期や、定期的に転換を勧められるでしょう。昔の定期付き終身保険は、終身保険部分と言う貯蓄性の高い保険がついていたので、その部分の解約返戻金を頭金にして、転換後の保険料を下げたりすることが出来ました。
これは、一見お得に見えますが、ただ、解約してその解約払戻金を別の会社の安くて新しい保険に加入した方が保険料は安い可能性が大きいでしょう。結局同じ保険会社で別の保険に切り替える意味がよくわかりません。
転換は百害あって一利なし。保険会社をそのままでいきたいのであれば、せっかく加入した終身保険を解約するのではなく、保険金の増額や減額で対応しましょう。
どうすればよいか
さて、かなり大雑把ではありますが、国内生保の一般的な保険の中身をお伝えしました。これはあくまで私が相談を受けるにあたり提出していただいた多くの契約例を元にお話しています。おそらく、漢字で書く国内の生命保険会社に加入中の人の殆どが当てはまる内容でしょう。
私は、国内生保の保険が良いとか悪いとかを言うつもりは全くありません。良いか悪いかは主観です。これを読んだあなたが判断すれば良い事です。もし問題があると思ったら、あせってもっと言い商品はないかとパンフレットをかき集めないことです。何度も言いますが、あなたにとって必要な保険を考えるべきです。一旦商品から離れましょう。