失効してしまったらどうすればいいの?
保険料払い込みの猶予期間が過ぎてしまい、自動振替貸付が適用されない場合には、保険契約は失効してしまうことになります。失効すると、その時点から保障がなくなってしまいます。失効している期間に、入院をしたり、亡くなってしまった場合には、保険金・給付金を請求する権利はありません。
失効してしまった保険契約を元の契約の状態に戻す方法があります。「復活」といいます。しかし、その際にはいくつかの条件があるので確認しておきましょう。
■失効から一定期間経過すると復活はできなくなる
保険会社も失効してからいつまでも復活を認めてくれるのではありません。保険会社や保険商品によって異なりますが、原則的には失効の日から3年以内(保険商品によっては3ヶ月くらいの場合もある)に復活の手続きをしなければなりません。
■新たに告知をする必要がある
実際に復活を申し出る場合、再び健康状態について告知をする必要があります。告知すべき内容は、基本的に新しい契約をするときと同じです。つまり、その時点での健康状態によっては復活ができなくなります。
■失効期間の保険料の支払が必要
復活をする際はその失効期間中および猶予期間中に該当する保険料を支払う必要があります。また、その保険料には所定の利息がかかる場合があります。
このように、一定の条件をクリアしないと契約を復活することができないのですが、復活すると、元の契約の保険料・予定利率で契約を継続することができるので、新たに同種の保険に入るよりも有利な条件で保障を確保できることになる場合がほとんどです。
しかし、保険加入後、健康状態が悪くなってしまっていた場合には、その契約を失効させてしまうと、その後の保障がまったくなくなってしまうような事態になることも考えられます。保険会社側も、失効しないように注意を促してくれますが、本人の責任で保険料の支払い状況を管理しなければいけません。特に、健康に不安のある人は、「失効」させないように細心の注意が必要です。
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